Iris diary

読んだ本の備忘録&文章練習用です。まだまだ拙い文章ながら、継続して更新していきたい。。。

「ヴァニタスの手記」感想、おすすめポイント

f:id:Iris_tailor:20210625213825j:plainヴァニタスの手記」、今年夏にアニメスタート、ついこの前にはまっていた「Pandra Hearts」と同じ”望月淳”先生作とのことで、漫画アップで読みだしたら…

やっぱりめちゃ好みだった…!!

もうこれは夏が楽しみで仕方ないですね。

次いでにあっという間に単行本も買っていて、気づけば最新刊(8巻)まで読み切ってしまいました…

それぐらい面白い!!

 

というわけで、今日は「ヴァニタスの手記」の魅力をまとめてみようと思います。

続きを読む

「終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?」アニメ感想

お久しぶりです。ほぼ一年ぶりの更新笑

また、文章を書く気になったので、ここからまた少しずつ更新していこうかな…と重い筆をとりました。

多くの人の目に留まるようなブログを作っていけるよう、まずは文章を書く習慣をつけつつ、HTMLもいじれるようになったらいいなぁなんて、淡い夢をいただいております。

 

小話はさておき、今日からしばらくはアニメの感想をあげていこうと思っております。

(アニメをただ観るのではなく、ブログ更新のネタ集め的に活用していこうという試みです。)

では、まず第一回目として、

終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?

 の感想を書いてみようかなと思います。(感想の書き方はこのブログ立ち上げ時から迷走中です)

続きを読む

ヒカルの碁(漫画) 感想

これもとても心に響いた作品だった。が、やっぱり物足りない。

一言でいうと、まっすぐな青春漫画といったところかな。

 

主人公ひかるがおじいちゃんの物置で古い碁盤を見つけたところから物語は始まる。

囲碁の天才、藤原佐為の霊に取りつかれ、初めは彼に体を貸す形で囲碁を始めたヒカルであったが、徐々に自分でも打てるようになりたい、強くなりたいと願うようになる。

 

プロを目指す囲碁打ち、実際にプロになった囲碁打ち、その他囲碁愛する人たちの想いが描かれる。挫折もあるけれど、結局は囲碁が好きで、ライバルの想いに触発されて、あこがれの人に追いつくために、といったまっすぐな想いで乗り越えていく姿は、読者側にも綺麗な感情、夢や好きなことを全力で追い求める気持ちを思い出させてくれる。

そういった意味では良作であると思うし、少年漫画としてお勧めしたい作品であると思う。

(私はもう少し闇がある方が好きなので、そういう意味では物足りないかなという感想を抱いてしまったが)

 

最後に、印象に残った言葉を書き留めておきたい。本当に最後のシーン。なぜ君は囲碁をやるのかを問われたヒカルが答えた言葉だ。

「遠い過去と遠い未来をつなげるために、そのためにいるんだ。」

佐為が自分のもとに現れた意味にもこたえる言葉でもあろう。

ただこの言葉はヒカルが囲碁をする意味だけにとどまらない。古い時代からあり、現在も年代関係なく愛される囲碁を打つ人、本作の登場人物すべてに当てはまる。さらには、囲碁関係なく、何でも好きなことに打ち込む人であれば、“誰しも”が当てはまることではないかと思う。自分が真剣に取り組むことによって、その想いは別の誰かに伝わり、時代を超えて受け継がれていく。どこまでもまっすぐで、夢のある言葉でとても好きだ。

 

荒城に白百合ありて 感想

あらすじはこうだ。

舞台は、江戸時代末期、幕末の時代。幕府に何が何でも忠誠を誓うことを掟とする会津に生まれた“鏡子”と、尊王攘夷公武合体に振り回される薩摩の藩士“伊織”の出会いから物語は動き出す。

 

この作品には、大きく心を揺さぶられた。

全体の印象は、激しくて美しい、だ。

特に、時代の終焉を予期し、次の時代に期待あるいは不安を抱く人々の想い、葛藤が細かく描かれていて、読んでいて飽きなかった。ストーリーは、次へ次へと読み進めさせるような推進力の強い展開だった。読み始めから気になって仕方なかった、“鏡子と伊織の終焉”もこの物語の最後にふさわしく、あっぱれだった。

 

では細かい感想に入ろう。

この物語のキーワードは以下の三つ、

男女の対比

動と静

終焉

だ。

 

<男女の対比>

作品を通して印象的だったのが、この男女の対比である。

作中で、女性はかっこよく描かれる。この時代には、おしとやかで政に関心がなく、主人の帰りを静かに待つという姿勢が理想の女性像として当たり前に抱かれていた。この理想像に真正面から対抗していこうとする女達、照姫と竹子はもちろんのこと、理想像にのっとって会津の女性の鑑と称される雪子でさえも、誰かに敷かれたレールではなく、自分の道をして毅然と進んでいるように描かれており、とにかくかっこいい。

対照的に、伊織を始めとした男たちはどこか情けない。尊王攘夷を盲目的に信じドンパチ始めてしまうのがほとんどだし、伊織は男の中でも冷静であるが、鏡子に対してはうまく踏み込むことができない情けなさが目立つ。

私はかっこいい女性、自分の道を切り開き突き進んでいく女性主人公の物語が好きなので、本作も非常に好みだった。一方で、男性がこの作品を読んだとき、どういう印象を抱くのか知りたいなと思った。

 

<動と静>

上の男女の対比に加えて、表現、描写にも対比が利いていて女性のかっこよさ、感情の動きの激しさを際立たせていた。

具体的には、動と静の対比だ。特に鏡子に関する描写だ。

鏡子の姿を描くときは静側が際立ち、鏡子の気高さ、美しさを表現するのに効果的で、とてもきれいだった。一方で、鏡子の内面の変化は動が際立つ。炎に魅入られる様子や桜が色づいていく描写など、鮮やかで非常に美しく印象的だった。

 <終焉>

これは、物語のテーマであると思う。

舞台は江戸時代末期で、200年以上続く一つの時代がついに“終焉”へと向かっていくという大きな流れの中で物語が展開される。

そして、ストーリーの軸でもある鏡子と伊織の関係性の“終焉”はとても切ない。(これは大きなネタバレになるので詳しくは書かない)

しかし、この物語の最後には“始まり”も示される。鏡子と伊織の関係に終焉がもたらされたからこその“始まり”、鏡子の娘、幸子の未来だ。

この終焉をテーマにしながら物語の最後に始まりを示すのは王道であるけれども、物語全体として綺麗にまとまっていて、すっきりと読み終えることができた。

 

以上でまとめようと思う。

ここまで長い感想を書くのは初めてで、まだまだ拙い文章でうまく書けたとは到底思えないが、書ききることができたことを及第点としたい。

これほど長文を書きたいと思う作品に、これから先出会っていけたらいいなぁと思いつつ。。。

蜜蜂と遠雷(映画) 感想

全体の感想は、苦しくて綺麗、だ。

感情は苦しくて暗い(特に音楽を好きだと心から言えないアヤの感情)のに、

純粋な感情(音楽を純粋に好きでいられる天才くんや昔のアヤの気持ち)と混ざり、

さらに随所で流れるピアノの音と、印象的なフレーズが引き立つ。

私の好きな構図である、苦しさと綺麗さの対比が見事だった。

 

物語の流れとしては、ガールミーツボーイだろうか。

主人公である、松岡茉優の演じるアヤはかつて消えた天才少女と言われ10年以上ぶりに表舞台に立つ。母親を亡くす前後で音楽を純粋に好きでいられた子どもの頃の気持ちが分からなくなってしまい、スランプに陥っていた。1度はピアノから離れたものの、音楽を諦めきれず、最後のチャンスと言ってコンクールに出場する。そこで、音を心から愛する天才と出会う。

 

あらすじには、ピアニスト4人の話となっているが、実質はこの2人の話が中心だ。

特に松坂桃李が2人目の主演ってなってたけど、印象は非常に薄かった。叶えたい夢があるけど、結局天才になれないことを再確認し、舞台から下りる、というよくある設定だったし、後半はほぼ出てこなかったからだろう。

 

演出面で強く思ったのは、会話が異常に少ない。

表情のみで心情を汲み取らせるシーン、ピアノを奏でるシーンでほぼ8割くらいの印象だ。

特に松岡茉優の表情が印象的だった。完全な無表情、作り笑顔、そして衝動に駆り立てられる必死な表情、覚悟を決めた落ち着いた表情、ラストに見せる心からの笑顔。

このように、映画ではビジュアルと音響が重要な役割を果たしていた。

 

とても気になったのは、原作小説の描写だ。文字だけで、ビジュアルと音響で作り出された美しい世界観を表現できるのだろうか。数少ない会話の中に出てくる印象的なフレーズを鑑みると期待が高まる。

ぜひ一読してみたい。

ICOー霧の城ーの感想

久しぶりの投稿です。

なかなか書く習慣がつかず、得意の三日坊主を発揮しつつありますが、なんとか更新を続けていきたいと思います。

 

それでは今日からは、「ICO-霧の城ー」を読み進め、感想を書いていきたいと思います!

え、「子どもたちは夜と遊ぶ」読んでたくない?インプット大全も初めのチャプター2までしか読んでないよね?

とツッコミ所満載ですが、、、、読みたくなってしまったのです。どうぞそっとしておいてあげてください。

実は、既に上巻の半分あたりまで読み進めているので、早速感想を書いていこうと思いうます。

まず、全体的な感想(まだ全部読んでいませんが)は、「景色の描写が細かい」です。特に霧の城の外観や白の内部については特に細かい。主人公イコにどのように見ているのか、イコは今どのような状況にあるのかが手に取るように分かります。

これは本作がゲーム原作であるからだろうと考えられます。これは本作の特徴ではないでしょうか。筆者は、ゲームのプレイヤーとしての目線をそのまま文章に落とし込んだのでしょう。読む側も同じ目線で、イコをあたかも操作しているかのように感じることができるのでしょうが、私は想像力が乏しくどうしても状況のつかめない場面がありました。

(本家ゲームの実況動画を見つけたので、見ながら読み直してみたいと思います!)

次回は、ゲームにはない、小説ならではの特徴を探してみたいと思います

子どもたちは夜と遊ぶ フラッシュバック 二日目

昨日は前置きせず適当に更新してしまいました。

あまり時間がない時も、主に小説の気になった一節を抜き出して、自分なりに感想・心に残った理由を述べていこうと思います。(ネタばれもあるかも)

今日もフラッシュバックから。

「彼は静かな笑みを湛えていた。確認した瞬間、胸にどうしようもないやるせなさが込み上げる。一人きり、静かに闇に眠り、朝を迎えることの孤独を唐突に思い出した。自分に生きている意味などあるのか。それを思い出した。」

私が好きな、辻村さんの描く人の「闇」の部分の描写だ。

静かな笑みを浮かべた彼のセリフを何か入れるとしたら「君は裏切ったんだ。死んでくれるよね?」だろうか。清算だ。それを感じとったこの人物は、自分がこの裏切りを図ったきっかけである、孤独を分かち合いたい、独りは嫌だという感情を思い出したのだろう。

だからここで、殺されそうになっている危機的状況でこの人物が抱いた感情は”彼を失ってもなお自分が生きる意味が見つからないやるせなさ”であったと考えられる。

のちに、この人物はつかの間の光を与えてくれた”彼”に、右目、命を捧げることになる。

思春期特有の不安定さ、それゆえに特定の何かに深く依存する。苦しい中に見つけた光を切実に求めるしかない、辻村さんの描く残酷で美しい世界観の導入部として印象に残るシーンであると思う。

 

何度も書き直したのですが、文章を書くのは難しいですね。どうも、書きたいことが脈絡なく出てくるので、どれをどの順番で並べるべきなのか、結局何が言いたい文章なのかを見失うという繰り返しでまとまりません。

まずは文章の要約とか(実用書を使って)とかした方がいいのかも。

今日は時間がないのでこれくらいにしておきます。