Iris diary

読んだ本の備忘録&文章練習用です。まだまだ拙い文章ながら、継続して更新していきたい。。。

子どもたちは夜と遊ぶ フラッシュバック 二日目

昨日は前置きせず適当に更新してしまいました。

あまり時間がない時も、主に小説の気になった一節を抜き出して、自分なりに感想・心に残った理由を述べていこうと思います。(ネタばれもあるかも)

今日もフラッシュバックから。

「彼は静かな笑みを湛えていた。確認した瞬間、胸にどうしようもないやるせなさが込み上げる。一人きり、静かに闇に眠り、朝を迎えることの孤独を唐突に思い出した。自分に生きている意味などあるのか。それを思い出した。」

私が好きな、辻村さんの描く人の「闇」の部分の描写だ。

静かな笑みを浮かべた彼のセリフを何か入れるとしたら「君は裏切ったんだ。死んでくれるよね?」だろうか。清算だ。それを感じとったこの人物は、自分がこの裏切りを図ったきっかけである、孤独を分かち合いたい、独りは嫌だという感情を思い出したのだろう。

だからここで、殺されそうになっている危機的状況でこの人物が抱いた感情は”彼を失ってもなお自分が生きる意味が見つからないやるせなさ”であったと考えられる。

のちに、この人物はつかの間の光を与えてくれた”彼”に、右目、命を捧げることになる。

思春期特有の不安定さ、それゆえに特定の何かに深く依存する。苦しい中に見つけた光を切実に求めるしかない、辻村さんの描く残酷で美しい世界観の導入部として印象に残るシーンであると思う。

 

何度も書き直したのですが、文章を書くのは難しいですね。どうも、書きたいことが脈絡なく出てくるので、どれをどの順番で並べるべきなのか、結局何が言いたい文章なのかを見失うという繰り返しでまとまりません。

まずは文章の要約とか(実用書を使って)とかした方がいいのかも。

今日は時間がないのでこれくらいにしておきます。