Iris diary

読んだ本の備忘録&文章練習用です。まだまだ拙い文章ながら、継続して更新していきたい。。。

「ヴァニタスの手記」感想、おすすめポイント

f:id:Iris_tailor:20210625213825j:plainヴァニタスの手記」、今年夏にアニメスタート、ついこの前にはまっていた「Pandra Hearts」と同じ”望月淳”先生作とのことで、漫画アップで読みだしたら…

やっぱりめちゃ好みだった…!!

もうこれは夏が楽しみで仕方ないですね。

次いでにあっという間に単行本も買っていて、気づけば最新刊(8巻)まで読み切ってしまいました…

それぐらい面白い!!

 

というわけで、今日は「ヴァニタスの手記」の魅力をまとめてみようと思います。

 

 

ヴァニタスの手記」の魅力1:素敵で巧妙な世界観

「Pandra Hearts」も同様でしたが、世界観が幻想的で素敵。

以下はアニメ公式に載せられたあらすじを引用しました。

これは、滅びゆく吸血鬼たちの物語。

人間と吸血鬼が存在する19世紀フランス。
吸血鬼の青年ノエは、吸血鬼に呪いを振り撒くという魔導書、
“ヴァニタスの書”を探しにパリへと向かっていた。
途上の飛空船の中でノエは、ある事件に遭遇する。
その混乱の最中、ノエの前に現れたのは、
吸血鬼の専門医を自称する人間・ヴァニタスだった。
ヴァニタスの手には、ノエが探していた呪いの魔導書があり……。

二人の出逢いにより、呪いと救いの吸血鬼譚が幕を開ける――。

 

19世紀のパリが舞台な時点で優雅なことは言わずもがな、飛空艇、舞踏会、衣装に街並み、全てがきらびやか。

アニメでカラーになってさらに鮮明に描かれると思うと、それだけで心が躍ります!

また、セリフの所々にフランス語が…。そのあたりの細かな設定に合わせた作りこみも評価が上がるポイントですね。

世界観に加えて、設定部分も謎に包まれていて、もう既に続きが気になる仕様になっています。

例えば、主人公の一人のヴァニタス。「吸血鬼に呪いをもたらすといわれる魔導書を持つ”人間”、彼は”吸血鬼の専門医”、医者だと名乗る。」

この時点で設定が矛盾が生じていますね。このようなねじれには、過去と感情が絡まり合っているのです。

Pandra Heartsもそうでしたが、望月先生の描くキャラや世界の中には”謎”としてねじれが多く存在していて、それを追ううちに物語に引き込まれていくんですよね。

そしてこのねじれが解けた時、大きな驚きと、感情の嵐に包まれるわけです。

これだから物語を読むのはやめられない、云々。

というわけで、世界観とキャラの掘り下げが好きな方には、本作かなり満足できるのではないかと思っています!

 

ヴァニタスの手記」の魅力2:キャラ

魅力1の後半とかぶってしまいますが、キャラクターそれぞれに背景がちらついていて、それだけで続きが気になって仕方がなくなります。

そして、キャラのバランスがいい。ヴァニタスは基本的におちゃらけた感じの性格ですが、暗い部分が満載。暗さをはらんだ男の人ってかっこいいですよね…笑

一方のノエは世間知らずの天然さんですが、やる時はやる。そして、世間知らず故のまっすぐさは、ヴァニタスに影響を与えていきます。

そんなヴァニタスとノエのやり取りはとってもテンポがいい。シリアスな展開も多い中、二人のやり取りに思わずクスっとつい笑ってしまう、そんなバランスの良さが苦もなく読み進めていける重要な要素として働いていると思います。

 

ヴァニタスの手記」の魅力3:キャラの魅せ方

本作の特徴は、可愛らしさとカッコよさが両立されるキャラデザインという不思議。

そして、望月先生の漫画を読んで痛感した、漫画特有の評価軸の一つ、それが

「キャラの魅せ方(構図)」の上手さ。

アニメでもキャラの魅せ方は重要で、「このシーンめちゃ感動した」というのはよくある話です。

でもアニメの場合は、構図と劇伴、風景やカメラワークを含めた動かし方をトータルの演出で、多くの要素が重なり合った結果と言えます。一方の漫画は静止画、一本勝負。印象付けるのがなかなか難しいし、できることも少ない。

その中で、ヴァニタスの手記では、物語が盛り上がるここぞとばかりの、表情のアップ、その表情がまた印象的で、読者の感情を引き込んでくる。物語へ没入させるポイントだと思うんですよね。

ちなみに同じように、構図がうまいと感じたことがあるのが、原作者スキャンダルによりこの世から消え去ってしまった「アクタージュ」。

凄みのある絵が多く、演劇にかける主人公たちの熱い想いと相まって、手に汗握るとはまさにこのこと、という体験をくれた作品でした。

と、余談でしたが、「ヴァニタスの手記」の「キャラの魅せ方(構図)」の上手さは、私が読んできた漫画の中でピカイチだと思っているので、漫画でもぜひ!

アニメ化して、劇伴、動きが加わって、更にバージョンアップしてくれているのではと今から期待してます…!

 

まとめ

今回は漫画を読んだ感想をもとに、作品の魅力とアニメへの期待をまとめてみました。

アニメは、制作会社がボンズ、音楽が梶浦由記さんということで、さらに期待値が上がっております!アニメ界隈ではあまり浸透していないというのが肌感ですが、始まったらきっとハマる人が出てくるはず…!

もし夏アニメ見るものが決まっていない方はぜひ、1話だけでも見てみてください。

 

というわけで、久しぶりの更新は以上でした~。